2026年7月、コーヒー業界に注目のニュースが相次いで届いています。スペシャルティコーヒーのAI活用アプリが登場し、スターバックス リザーブ ロースタリー 東京では夏の新ビバレッジが解禁。海外では米国の関税政策がコーヒー輸入業者に大きな影響を与え、一部企業が顧客への還元を始めました。ホームカフェを楽しむ方にとっても無視できない最新トレンドをまとめてお届けします。
トピック1:AIがコーヒーの好みを学習するアプリ「Coffee Palette」登場
神戸市に本店を構えるスペシャルティコーヒーブランド「Beans. Coffee&Roasters」が、2026年7月2日にオリジナルアプリ「Coffee Palette(コーヒーパレット)」を無料公開しました(App Store・Google Play対応)。
主な機能
- パッケージ撮影で自動登録:コーヒー豆のパッケージを撮影すると、産地・品種・焙煎度などをAIが自動読み取りしてログに登録。テキスト入力不要で、感想は音声入力にも対応しています。
- 嗜好カルテ(AIレーダーチャート):飲んだコーヒーへの評価が蓄積されるほど、酸味・苦味・コク・甘み・香りの5軸でAIが傾向を分析し、ユーザーの「嗜好カルテ」として可視化します。カフェでそのまま見せれば自分に合う豆を選んでもらうことも可能です。
- コーヒー提案とクーポン:嗜好データに基づき次に飲むべき一杯を提案。ログ登録数に応じてBeans.で使えるクーポンも取得でき、飲めば飲むほどお得になります。
スペシャルティコーヒーは「品種・産地・精製方法・焙煎度」など変数が多く、自分の好みを言語化するのが難しいカテゴリ。このアプリは「記録が積み重なるほど好みが見えてくる」体験を実現しており、コーヒー豆選びに迷っている初心者の方にも特におすすめです。
アプリ公式サイト:https://coffee-palette.com/(無料・アプリ内課金なし)
関連スペシャルティコーヒー豆をお取り寄せしたい方は以下からどうぞ:
トピック2:スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京 サマーシーズン第2弾(2026年7月3日〜)
スターバックス コーヒー ジャパンは2026年7月3日(金)より、スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京のサマーシーズン第2弾をスタートしました。コーラやピーチといった夏フレーバーとコーヒー・ティーを大胆に掛け合わせた新感覚ビバレッジが登場しています。
新ビバレッジ一覧(価格は税込)
1階 メインバー|バレルエイジド コールドブリュー & コーラ
店内¥1,300 / テイクアウト¥1,276
バーボンウイスキーの樽で熟成させたコーヒー豆を使ったコールドブリューに、サングリアフレーバーシロップとコーラを合わせた一杯。ウイスキーのふわっと広がる芳醇な香りにコーラの爽快感が重なり、暑い夏の午後にぴったりです。
2階 ティバーナ™ バー|TEAVANA™ フローズン ピーチ トランクイリティ
店内¥1,300 / テイクアウト¥1,276
みずみずしいピーチの香りにパイナップル・カモミール・レモンバーベナがやさしく寄り添う、まるで南国にいるような一杯。じんわりとした甘みとひんやりなめらかな口あたりが暑さを和らげてくれます。
3階 アリビアーモ™ バー|アリビアーモ™ ティーハイボール
店内¥2,400(テイクアウト不可)
ティーの華やかな香りとハイボール特有のきめ細かい炭酸が調和したカクテル。スピリットフリー対応あり。食事との相性も抜群な洗練された大人の夏の一杯です。
パン飲みプラン「ARRIVIAMO™ BAR APERICENA」も登場
3階アリビアーモ™ バーでは、カクテルとベーカリーを楽しむ”パン飲み”プランが7月3日〜8月31日の期間限定で提供されます。
- 1ドリンクのみ:月〜木¥5,500 / 金土日祝¥6,950
- フリーフロー:月〜木¥7,700 / 金土日祝¥10,450
要予約(17:00〜21:30、2時間制)。こちらから予約できます。
コールドブリューをご自宅でも楽しみたい方には、以下の器具をご検討ください:
コーヒーマシン選びで迷っている方は、こちらのコーヒーマシン比較ガイドも参考にしてみてください。
【海外情報】Royal Coffee、IEEPA関税を顧客に還元(米国・2026年7月1日)
米カリフォルニア州エメリービルに本拠を置くスペシャルティコーヒー輸入業者「Royal Coffee」は、2026年7月1日に重要な発表を行いました(出典:Royal Coffee公式発表、Daily Coffee News)。2025年にIEEPA(国際緊急経済権限法)に基づいて課された輸入コーヒー関税について、米国税関・国境警備局(CBP)が還付を開始したことを受け、Royal Coffeeは顧客企業に対してタリフクレジットの発行を始めたのです。
Royal Coffee CEO マックス・ニコラス=フルマー氏はこう述べています:「このお金を手元に留めることもできた。しかし48年の業歴のなかで、それは私たちの選択肢ではなかった」。現時点でCBPから927コーヒーロット分の関税が返還され始めており、オークランドのテイスティングルーム「The Crown」ではドリンク価格を一時的に値下げすることでも還元を実施しています。
日本との比較:日本のコーヒー輸入環境は?
日本は世界有数のコーヒー消費国であり、生豆のほぼ全量を輸入に頼っています。中米最大の生産国ホンジュラスなど、輸入先の産地ごとの特徴は世界のコーヒー産地マップ(ホンジュラスのコーヒー完全ガイドを新規追加)でも紹介しています。日本の生豆関税率はWTO譲許税率で1kg当たり無税(または低率)であり、米国の2025年IEEPAのような緊急関税措置は現時点では存在しません。ただし、為替レートやコーヒー産地での気候変動・物流コストの上昇が価格に直結しており、スペシャルティコーヒー業者を中心に豆価格の上昇傾向が続いています。
Royal Coffeeのように「顧客へのコスト還元を最優先にする」という姿勢は、日本の精鋭ロースターにも共通する理念です。自分が購入しているスペシャルティコーヒーブランドが、どのような産地・農家・輸入ルートを使っているかを知ることが、持続可能なコーヒー選びの第一歩となります。
コーヒーサブスクリプションでさまざまな産地を試したい方には、コーヒーサブスクリプション比較ガイドも合わせてご覧ください。
追記(2026年7月25日):Royal Coffeeのタリフクレジット還元は、7月1日時点で927ロット分の還付が始まっており、追加で11ロットが処理中、次回申請枠で77ロットが控えているとされています(出典:Daily Coffee News)。同社が運営するテイスティングルーム「The Crown」では、還付対象期間に提供したコーヒーに対応する形で、7月1日から60日間、全ドリンクを25セント値下げする施策も実施しています。
まとめ
2026年7月のコーヒーシーンは、AIを活用したユーザー体験の革新(Coffee Palette)、国内最高峰の体験型カフェ空間でのサマーメニュー刷新(スタバ ロースタリー 東京)、そして海外での関税問題を巡る業界の誠実な対応(Royal Coffee)と、多彩なトピックに彩られています。ホームカフェ派もカフェ派も、このトレンドを参考に自分だけの最高の一杯を探してみてください。コーヒーの奥深さは、こうした最新情報に触れるたびにまた一段と広がっていきます。今後も編集部が厳選した最新コーヒー情報をお届けしていきますので、引き続きえらびログをよろしくお願いします。
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