今月のコーヒートレンド
2026年7月は、コンビニコーヒーの高級化とスペシャルティコーヒー体験の一般化が同時に進んだ月です。ファミリーマートは希少なエチオピア産モカ豆を使った新作を発売し、UCCは神戸の博物館を6年ぶりに刷新しました。海外では米国最大級のコーヒー農園が土地問題を乗り越え存続を決めるなど、供給網をめぐる動きも見られました。編集部が確認できた範囲の一次情報・公式発表をもとにまとめます。
1. ファミリーマート「プレミアムモカ」「アイスプレミアムモカ」
ファミリーマートは2026年7月14日(火)、世界No.1バリスタ・粕谷哲氏監修による新作コーヒー「プレミアムモカ」「アイスプレミアムモカ」を全国約1万6,400店舗で発売しました(出典:株式会社Philocoffea プレスリリース/PR TIMES)。
使用されているのは、エチオピア産コーヒー豆全体の収穫量の1%に満たないとされる最高等級「G1」のイルガチェフェ産モカ豆とのことです。開発期間は約2年とされています(出典:グルメWatch、マイナビニュース各報道)。
| サイズ | プレミアムモカ(ホット) | アイスプレミアムモカ |
|---|---|---|
| S | 230円 | 240円 |
| M | 300円 | 340円 |
| L | 360円 | 440円 |
| LL | 420円 | 470円 |
(価格は税込。出典:グルメWatch「ファミマカフェ、エチオピアモカ豆100%の『プレミアムモカ』発売」、マイナビニュース各報道)
監修を務めた粕谷哲氏は、2016年のワールド・ブリュワーズカップでアジア人として初めて世界チャンピオンに輝いたバリスタで、家庭でも再現しやすい抽出法「4:6メソッド」の考案者として知られています(出典:coffee-station.jp)。
編集部はプレミアムモカを試飲したわけではないため、味の感想はここでは記載していません。気になる方はファミリーマート店頭でご確認ください。自宅でエチオピア産モカ系コーヒー豆を楽しみたい場合は、以下から探すことができます。
Amazonで「エチオピア イルガチェフェ コーヒー豆」を検索 / 楽天市場で検索
エチオピア産の豆の特徴や精製方法について詳しくは、エチオピアのコーヒー完全ガイドで解説しています。
2. UCCコーヒー博物館、6年ぶりのリニューアルオープン
神戸市のポートアイランドにある「UCCコーヒー博物館」が2026年7月1日(水)、約6年ぶりに全面リニューアルオープンしました(出典:UCC上島珈琲 公式ニュースリリース)。完全予約制・キャッシュレス対応で、入館料はおとな(高校生以上)880円、こども(小学生・中学生)440円(税込)とのことです。
公式発表では、新設の「コーヒーの科学と未来がわかる体験ラボ」に加え、焙煎体験やペーパードリップ体験、3Dラテアート体験など多様な体験コンテンツが用意されていると紹介されています。
ホームカフェで抽出や豆選びを深めたい方は、ホームカフェの始め方ガイドやコーヒーミルの選び方完全ガイドもあわせてご覧ください。
海外情報との比較:米国最大級のコーヒー農園、土地問題を乗り越え存続へ
米ハワイ州カウアイ島の「Kauai Coffee Company」が、3,100エーカーの農園について15年間の新規土地賃貸契約を締結したと2026年6月25日に発表されました(出典:Sprudge「Update: The Kauai Coffee Company Has Secured Their Land Lease」、Kauai Now、BevNET各報道)。同社は全米最大級のコーヒー農園として知られますが、土地所有者との交渉が難航し、一時は従業員141人へのWARN通知(解雇予告通知)が出される事態にもなっていたとされています。新契約により既存の雇用は維持され、設備投資や農園の近代化も進む見通しと報じられています。
日本との比較:日本国内では自前農園を持つコーヒー生産はごく限られており、国内のコーヒー業界の話題は主に小売・コンビニ・カフェチェーンでの新商品展開や体験施設の充実が中心です。一方、米国では気候変動や土地契約問題など「生産地そのものの存続」が主要なニュースとなっており、消費地としての性格が強い日本と、生産地を抱える米国とでは、コーヒーを巡る課題の質が異なるようです。
まとめ
2026年7月は、ファミリーマートが希少なエチオピア産モカ豆を使った「プレミアムモカ」を発売し、身近な場所でスペシャルティコーヒーに近い体験ができる選択肢が広がりました。UCCコーヒー博物館のリニューアルも、コーヒーを学べる場として注目されています。海外では米国最大級のコーヒー農園が土地問題を乗り越えて存続を決めるなど、供給網をめぐる動きも見られました。コンビニコーヒーの進化についてはコンビニコーヒー進化&サブスク事情まとめでも紹介しています。編集部では今後も国内外のコーヒーニュースを継続してお届けします。
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